大学の文系の意義

2020.01.13

私は2014年に大学の文系を卒業して、最近はwebサイトのコーダー、webシステムのプログラマーとして働いています。

さて、大学に通う意味とは、大学に文系がある意味とはなんなのでしょう?

私が大学に進学した理由は、なんとなくテストの点も取れるし、勉強も嫌いじゃないし、いい大学を卒業すれば、いい会社に就職できて、いい人生が送れると思ったからでした。

今、思い返すといい大学、いい会社、いい人生ってなに?といった感じですが。

私は文学部を選んだのですが、それもぶっちゃけ消去法でした。
理系の科目は苦手で、国語と英語はまぁまぁ点数取れるし、経済?法律?はあんまり興味ないし、文学部かなぁ。といった具合です。

なんとも情けない話ですが、こういう人の方も多いかなと思います。もちろんそうでなくて、ちゃんと意志をもってこういうことをしたいという人もいて、そういう人は輝いてみえましたね。

高校までの勉強と大学の勉強

高校までの勉強って、授業して、定期テストあって点数とればいいだけだったので、割と苦労しないんですよね。

定期テストは、授業のノートを振り返って、ワークを2周くらいすれば似たような問題が出ますので、点数は簡単に取れます。

記述問題も、答え決まってるんですよね。だから、なんとなく暗記でOK。

ところが、急に大学に入って、これはどうしてこうなの?と自分で疑問を持つ、調べる、仮説を立てる、検証する、議論するということになります。要するに真の自分で考える力が必要となるわけです。

今までやってこなかったので、カルチャーショックがすごい。

大学での勉強のサイクルを幼いころから自主的にやっている人もいますね。でも、それってほんの一握りじゃない?そういう風にできるようにサポートする教育体制も必要だと思うんです。(自分で考える力を伸ばすことに力を入れている学校もあると思いますが)

大学に入るために点数を取るだけの勉強にシフトしがちなんですよね。その点数を取るだけの勉強でも、自主的に興味をもって深堀りできる生徒が100%なら問題ありませんが、みんながみんなそうではないですよね。

私は自分で考える力がなく、大学に入ってからは少々マシになりましたが、それでももともとそういう力のあった人とは圧倒的な差を感じていました。羨ましいという気持ちが大きかったですね。
しかもそういう人は地頭がいいので、発想力もあるし、なんだかんだテストの点もよいと…

もし私が高卒で働いていたら、自分で考える力なし、多くの視点から物事を見る力なし、ということで結構なモーレツ社員になれていたと思います。

高校の吹奏楽がかなり厳しいところで、顧問の先生の言うことは絶対という感じだったので、そのままの感じで行っていたと思います。

今でも、言われたことをやるのは結構得意で、自分で興味があることよりも、必要とされていることをやる方が得意ですね。これはこれで私の性質なので、いいかなとは思います。
(昔から宿題は早めに終わらせるタイプだったり、テストの点数が高くて褒められるのが好き、仕事をしてお礼を言われるのが好きなタイプです。承認欲求は非常に高い)

私みたいな性質の人もいないと、世の中回りませんからね。興味のあることはやるけど、それ以外はやりませんという人だらけだと、それはそれで大変なことになるので、両方いるのがいいいんです。

大学の文系の意義とは

理系の人は職業に関連が深いので、その分野で仕事をしてお金を稼ぐということに直結しているイメージがあります。

実際、大学でやったことはほぼ無意味という理系の人もいますが、人によりけりかな。(というか、自分のこと否定して悲しくない?という印象を持ちます)

文系は、法学部に入って弁護士になります!という人は、かなり意味あるんだろうなという感じがしますが、さてその他の学部はどうでしょう?
私は文学部なので、文学部を卒業して感じたことを書きます。

仕事には直結しないけど…

文系の人の就職先って、銀行、メーカーの総合職、営業職などのイメージが強いですね。ぶっちゃけ新卒採用している仕事の内容を見て、直結しているのは通訳・翻訳くらいでしょうか。

ただ、大学で自分で考えること、多くの視点からものごとを見ることを学んだので、上司に怒られたり、仕事で大変なことがあったりしても、すべて自分のせいだと思わなくなりました。(もとから自分のせいにはしない性格なのもありますが)

仕事が忙しくて大変な時期も、さて自分は今のままでいいのだろうか?と振り返ることができたのも、大学で過ごした時間があったからだと思います。(そのまま突っ走る人生もありだとは思いますが)

人は怒りを覚えることがありますが、それは自分が相手に対して期待するからなんですよね。それなら、期待しなければいい。けど、人に期待しない人生って悲しくないか?自分はこのままここにいていいのか?

仕事の進め方で無駄がある、疑問を持つ、でも昔からある会社で規模もそこそこあるので、簡単には変えられない。組織を変えるか?自分が抜けるか?

苦手な上司がいるけど、もしこの人と同期だったら仲良かったりして。この人が私の後輩だったらどういう関係性になっていただろう?

苦手な同期がいるけど、もしこの人が私の上司だったら、すごくよくしてくれたかもしれない?

など、様々な視点で物事を考えたりするようになりました。

大学時代に普段は読まない新書も読んで、社会の仕組みを学んだり、心理学の授業、法学部・経済学部の授業を取って、視野を広げたり、今振り返ってみると必要な時間だったなと思うようになりました。

コミュニティが増やし放題

私の人生の中で、大学時代がコミュニティが最も多かった時期かもしれません。

  • 学部
  • 研究室
  • サークル
  • 複数のバイト

複数のコミュニティがあり、いろんな経験をして、いろんな人に出会う、それも時間がたっぷりある大学時代にしかできません。(特に理系の人は忙しいので、ある意味文系の特権かも?)

最後に

大学の文系の人が頭を抱えるのは、就活の時期かもしれません。

やりたいことで仕事ができればいいけど、そもそもやりたいことって何?の人もいるし、やりたいことはあるけど、それで生活費は稼げないという人もいます。

仕事はあくまで生活するための手段で、プライベートを充実されるというのも一つの手です。そのためには、ホワイトな企業で、そこそこ自分に合う会社で働く必要があります。

たまには自分は今幸せだろうか?ということを振り返ってみてください。

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