認知言語学

2018.06.24

「認知言語学」という学問の分野をご存知でしょうか?
私も大学に入るまで全く知らなかったのですが、私の記憶の限り説明します。

まず「言語学」というのがありまして、言語学の中でも細分化されるのですが、大雑把にいうと、言語がどのようにしてできていったのかなどを研究する学問です。

「ことば」というのは、人間がどのようにものごとを判別しているのかということに密接に関係しています。

例えば、黒板を例に挙げてみましょう。
普通の人だと、黒板のチョーク、黒板消しを置く台のことをなんと呼びますかね?
なんて呼ぶのでしょう?別にあれは黒板の一部であって、名前がなくても困らないのです。

でも、黒板を作る業者の人にとっては、あれも立派な部品ですので、きっと名前がついているんでしょうね。

「ことば」というのは、日本語・英語・ドイツ語という国による言語の違いだけではなく、その人の生活にも密着しているのです。

 

もっと酷い例を挙げてみますか?例えば奴隷とか。

私たちは、今一人ひとりに名前がついているのが当たり前です。
名前のない人は普通いません。

ですが、奴隷制度の中にいる人はどうでしょうか?
雇っている側からすればだれでもいいので、名前で区別されていないんでしょうね。

 

ジェンダーに関連した例も挙げてみましょう。

日本だと、女性は結婚すると名字が変わります。
そしていよいよ子どもを産むと、「お母さん」とか「〇〇ちゃんのお母さん」とか言われるようになります。

もし会社で働いていないと、自分の名前で呼ばれる機会もどんどん少なくなります。
なんだかさびしい感じになるのは、自分の名前で呼ばれる機会が減っていくから…?

名前ってとっても大事ですよね。

 

認知して、判別してことばで分別していく。
これが「ことば」をもった人間のできることなのです。

 

でも、「ことば」って字面では同じでも言い方や、受け取る側の気持ちで全然意味が変わってきますよね?

字面は同じでも、Aさんから言われた場合と、Bさんから言われた場合はどうでしょうか?

それが「ことば」によるコミュニケーションで難しいところですね。

 

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